SNS利用率を年代別に知りたいときは、単に「若い人ほど使う」で片づけないほうが実態に近づけます。
2026年時点で確認できる最新公表データを見ると、日本のSNS利用は20代がピークになりやすい一方で、30代から50代でも非常に高い水準が続いており、60代以降も想像以上に広がっています。
しかも、何をもって「SNS利用率」と呼ぶかで数字は変わり、総務省の通信利用動向調査では「SNSを利用目的に含む人の割合」が見え、情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査では、LINEやYouTube、Instagram、X、TikTokなどサービスごとの年代差まで把握できます。
そのため、検索で求められているのは単なる数字の丸暗記ではなく、最新の公表値を踏まえながら、どの年代が高いのか、どこで差が開くのか、なぜその差が生まれるのかを読み解くことです。
この記事では、2026年時点で参照しやすい総務省の令和6年通信利用動向調査と、2025年6月公表の令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を軸に、年代別の利用率、主要SNSの強弱、読み違えやすいポイント、実務での活かし方まで整理します。
SNS利用率は年代別でどう違う

結論から言うと、2026年時点で確認できる最新公表データでは、SNS利用率は20代が最も高く、10代から50代までが高水準、60代でやや差が開き、70代でもなお一定の普及が続く構図です。
総務省の令和6年通信利用動向調査では、インターネット利用者のうち「SNS(無料通話機能を含む)の利用」を挙げた人は全体で81.9%となっており、SNSは検索サービスや電子メールを上回る主要用途になっています。
また、同系統の最新公表データを読むと、年代差は確かに存在するものの、差が目立つのは60代以降であり、30代から50代はすでに日常インフラとしてSNSを使っていると考えるほうが自然です。
まず押さえたい最新の全体像
2026年時点で「最新」として扱いやすい公表値は、2025年に公開された令和6年調査群であり、実査時点と公表時点がずれるため、2026年そのものの実測値と混同しないことが大切です。
総務省の令和6年通信利用動向調査では、インターネット利用者におけるSNS利用目的の割合が全体81.9%で、前年の80.8%から上昇しており、SNSが特殊な行為ではなく、連絡、情報収集、娯楽を兼ねる基盤的な行動になっていることが分かります。
一方で、サービス別の年代差を見るには別調査も併読する必要があり、LINEのように全年代に強い媒体と、TikTokのように若年層に偏りやすい媒体では、同じ「SNS」でも見え方が大きく変わります。
そのため、年代別のSNS利用率を調べるときは、全体利用率と媒体別利用率を分けて読むことが、数字を正しく理解する最短ルートです。
年代別の利用率を一覧で見る
まずは、総務省の令和6年通信利用動向調査をもとに、インターネット利用者のうちSNSを利用目的に含める割合を年齢階級別に並べると、どこで差がつくのかが一気に見やすくなります。
下の表を見ると、13歳から59歳まではほぼ横並びの高水準で、60代から下がり始め、80歳以上で大きく落ち込む構図が確認できます。
| 年齢階級 | SNS利用率 |
|---|---|
| 全体 | 81.9% |
| 13~19歳 | 96.9% |
| 20~29歳 | 97.8% |
| 30~39歳 | 98.8% |
| 40~49歳 | 98.1% |
| 50~59歳 | 96.9% |
| 60~69歳 | 90.4% |
| 70~79歳 | 69.8% |
| 80歳以上 | 33.1% |
この表は「インターネット利用者ベース」である点に注意が必要ですが、それでも60代までの普及がかなり進み、70代も決して少数派ではないことを示す材料として有効です。
20代がピークと言われやすい理由
20代は学校、就職、友人関係、趣味、消費行動のすべてがスマホ中心でつながりやすく、SNSを連絡手段としても情報収集手段としても使うため、複数サービスを併用しやすい年代です。
若年層の中でも20代が強いのは、10代のように家庭や学校のルールに左右されにくく、可処分時間と行動範囲が広がる一方で、まだ仕事中心の生活に固定され切っていないためです。
また、Instagramでの検索、Xでの速報確認、TikTokやYouTubeでの動画視聴、LINEでの連絡という使い分けが自然に成立しており、単一サービス依存ではなく多層利用になりやすいことも高利用率につながります。
企業や店舗が20代向け施策を考える際は、単に「若いからSNSを見る」と理解するのではなく、発見、比較、共有、購入の流れの中にSNSが入り込んでいると考えるほうが実務に直結します。
10代は高いが20代と同じではない
10代のSNS利用率もきわめて高い水準ですが、20代と完全に同じ動きではなく、利用できる時間帯、保護者や学校のルール、交友関係の密度、課金の自由度などが影響して、媒体の選ばれ方に違いが出ます。
特に10代は、同世代との会話テンポに合う短尺動画や画像中心の媒体が強く、話題の速度が速いため、TikTokやInstagramの存在感が相対的に大きくなりやすい傾向があります。
その一方で、社会的な情報収集や長文コンテンツ、実務的な連絡手段まで含めると、20代のほうが用途が広く、SNSの利用密度がより生活全体に食い込んでいると見たほうが自然です。
したがって、10代向けと20代向けを同じ若年層として一括りにすると、コンテンツの長さ、訴求の温度感、参加のしやすさを外しやすくなります。
30代と40代は飽和に近い高水準
年代別の話になると若年層ばかりに注目が集まりがちですが、最新公表データでは30代と40代の利用率も非常に高く、むしろ日常の必需行動として落ち着いている層と考えられます。
仕事、子育て、買い物、地域情報、趣味の収集を同時並行でこなす必要がある年代なので、LINEのような連絡系、YouTubeのような動画系、Instagramのような視覚系を状況に応じて使い分ける実利性が高いからです。
また、購買力や意思決定権を持つケースが多く、レビュー確認、店舗比較、生活の時短情報の取得にもSNSが使われるため、利用率だけでなく行動価値も高くなりやすい点は見逃せません。
「30代以上はSNS離れしている」というイメージは、少なくとも日本の最新公表データの読み方としてはかなり古く、実際には企業が重点的に見ておくべき主要ユーザー層です。
50代は主流層に入ったと考えるべき
50代は若年層ほど派手には語られませんが、令和6年通信利用動向調査ではSNS利用率が96.9%と高く、少なくともインターネット利用者の中では主流層に入ったと見て差し支えありません。
この年代では、仕事上の連絡、同窓や地域のつながり、家族との共有、趣味情報の収集、健康や生活の知識獲得といった実務的な利用が増えやすく、単なる暇つぶしより生活効率の道具としての色合いが強まります。
若い世代向けの表現をそのまま流用すると刺さりにくい一方で、過度に堅い表現だけでも届きにくいため、信頼性と見やすさを両立した発信が重要になります。
広告や広報で50代を外してしまうと、購買力のある層を取り逃がす可能性が高く、年代別戦略ではむしろ丁寧に設計したいゾーンです。
60代は下がるが弱い層とは言い切れない
60代は若年層より利用率が下がるとはいえ、最新公表値では90.4%となお高く、SNSを使う人が少数派とは到底言えません。
ここで重要なのは、60代では「使っているかどうか」より「何に使っているか」の差が大きくなりやすいことで、家族との連絡や地域情報の取得には強くても、流行発見や短尺動画の能動視聴は個人差が広がりやすい点です。
また、スマホ保有率の上昇、行政や医療を含むデジタル接点の増加、LINE公式アカウントの浸透などが背景にあり、かつての高齢者像を前提にした理解では実態を捉えきれません。
60代向け施策では、見やすい文字、説明の明確さ、誘導先の単純さを整えるだけで成果が変わりやすく、利用率の数字以上に体験設計の差が表れます。
70代以降でも広がる背景
70代のSNS利用率は60代より明確に下がるものの、令和6年通信利用動向調査では69.8%であり、依然としてかなり大きな利用層が存在します。
この背景には、家族との連絡をLINEで代替する動き、自治体や地域団体の情報発信のデジタル化、趣味や健康情報を動画やSNSで得る習慣の拡大があり、受け身利用から始まって徐々に定着していく流れが見られます。
一方で80歳以上では33.1%まで低下するため、高齢層を一括りにすると実態を誤認しやすく、70代前半と80代ではかなり状況が異なると考える必要があります。
高齢層向けの情報発信では、SNSだけに絞らず、Web、紙、電話、店舗案内など複線化することが、機会損失を減らす現実的な対応になります。
数字を読むときに見落としやすい点
年代別のSNS利用率は一見わかりやすい指標ですが、実際には調査対象、母数、定義、対象サービスによって数値が変わるため、異なる資料をそのまま横並び比較しないことが大切です。
特に混同しやすい点を先に押さえておくと、最新情報を探すときの迷いがかなり減ります。
- 全人口ベースかインターネット利用者ベースか
- SNS全体か媒体別か
- 利用目的か月次利用か閲覧中心か
- 実査時点と公表時点のズレ
- 年齢区分が10代か13~19歳かの違い
検索上位の記事では複数調査の数字が混在しやすいため、利用率の意味を確かめながら読むだけで、誤った解釈をかなり防げます。
最新データを読むときに外せない見方

年代別のSNS利用率を正しく理解したいなら、数字そのものより先に、どの調査の何を見ているのかを整える必要があります。
2026年時点では、総務省の最新公表が中心材料になりますが、同じ総務省系でも通信利用動向調査とメディア利用調査では見ている対象が少し異なります。
ここを曖昧にしたまま比較すると、媒体別の記事と全体利用率の記事が食い違って見えるため、最初に土台を合わせておくと理解が一気に進みます。
2026年最新は2025年公表データを指すことが多い
「2026年最新」と検索されていても、実際には2026年の新しい年次調査が出そろっていない場合が多く、2025年公表の令和6年データが最新公表値として参照されるケースが中心です。
このため、記事や資料で2026年最新と書かれていても、実査年や公表日を確認しないと、2026年に調査した数字だと誤認する可能性があります。
読者目線では細かい違いに見えても、前年との増減や媒体別順位を論じるときには重要なので、最新という言葉だけでなく、いつ時点のデータかを見る癖をつけると判断を誤りにくくなります。
通信利用動向調査とメディア利用調査の違い
通信利用動向調査は、インターネット利用者が何の目的でネットを使っているかを見るのに向いており、SNSが全体の主要用途としてどれほど広がったかを把握しやすい資料です。
一方、情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査は、LINE、YouTube、Instagram、X、TikTokなど媒体別の利用率や年代差を読むのに向いており、実務で使いやすい粒度があります。
| 調査 | 読み取りやすいこと |
|---|---|
| 通信利用動向調査 | SNSがネット利用目的としてどれほど一般化したか |
| メディア利用調査 | 媒体別の強さと年代ごとの偏り |
| 民間予測調査 | 将来見通しやユーザー数の拡大傾向 |
どれか一つだけで結論を出すのではなく、全体像は通信利用動向調査、媒体選定はメディア利用調査という分け方をすると理解しやすくなります。
数値だけでなく増え方を見るべき理由
年代別のSNS利用率は、絶対値だけを見ると若年層が高いという当たり前の話で終わりがちですが、実際に戦略へ落とすなら、どの年代が伸びているかを見るほうが重要です。
すでに高水準の20代より、今後まだ伸びしろがある50代から70代のほうが、媒体によっては競合が弱く、情報発信の余地が大きいことがあります。
- 高止まりしている年代は差別化が重要
- 伸びている年代は先行者利益が出やすい
- 利用率が低い年代は接点設計の工夫が必要
- 媒体ごとの伸び方を別に見ると判断しやすい
利用率は入口の数字に過ぎず、その背景にある増減の流れまで読むことで、記事制作やマーケティング施策の精度が上がります。
主要SNSは年代ごとに強さが変わる

SNS利用率を年代別に見るときは、全体の高さだけでなく、どの媒体がその年代で強いのかを分けて考えることが欠かせません。
同じ50代でもLINEとTikTokでは利用状況が違い、同じ10代でもLINE、Instagram、TikTok、YouTubeでは使い方が異なります。
ここを理解すると、単なる数字の比較ではなく、なぜその年代に届くのか、どんな情報が受け入れられやすいのかまで見えてきます。
LINEとYouTubeは全年代の土台になりやすい
総務省系の最新調査をもとにした各種解説では、LINEは10代から60代で9割超、70代でも7割超とされ、YouTubeも10代から40代では9割超の高い利用が確認されます。
この2媒体が強い理由は、LINEが連絡インフラとして定着していることと、YouTubeが娯楽だけでなく学習、比較、レビュー、ニュース視聴まで担っていることにあります。
つまり、年代別戦略で迷ったときに、まず接点候補として検討しやすいのはLINEとYouTubeであり、そこから若年層向けにInstagramやTikTokを追加する発想が現実的です。
反対に、LINEやYouTubeを見ずに流行媒体だけ追うと、広い年代に届けたい施策では土台を外しやすくなります。
InstagramとTikTokは若年層で差が出やすい
InstagramとTikTokはどちらも若年層に強い媒体ですが、役割は同じではなく、Instagramは比較的幅広い年代に広がりやすい一方で、TikTokは10代と20代の存在感がより強く出やすい媒体です。
最新の総務省系データを参照した解説では、TikTokは10代で65%台、20代でも高い水準が示されており、短時間で体験価値を伝える発見型の接点として機能しています。
| 媒体 | 強い年代 | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 10代~30代中心 | 見た目の比較、世界観、保存したい情報 | |
| TikTok | 10代~20代中心 | 短尺動画、体験の疑似共有、初回接触 |
| YouTube | 10代~50代まで広い | 詳しい説明、レビュー、学習 |
若年層狙いだからといってInstagramとTikTokを同じ感覚で運用すると、コンテンツの長さや見せ方の違いで成果がぶれやすくなります。
Xは速報性で年代横断の価値を持つ
Xは若年層の媒体と見られがちですが、実際には速報性や話題の追跡に強く、20代だけでなく30代以降にも利用が広がりやすいのが特徴です。
特にニュース、イベント、交通、スポーツ、災害、キャンペーンのように、今すぐ知りたい情報と相性がよく、他媒体よりも時間価値の高い使われ方をされやすい点が強みになります。
- 新着情報を素早く伝えやすい
- 検索より先に反応を拾いやすい
- 共感より即時性で読まれやすい
- 拡散で新規接点を作りやすい
ただし、情報の流れが速く投稿寿命が短いため、保存型の情報資産を作るならInstagramやYouTubeと組み合わせる設計が向いています。
年代別の違いを実務でどう活かすか

年代別のSNS利用率は、単に知識として覚えるより、誰に何をどの媒体で届けるかを決める材料として使うほうが価値があります。
利用率が高い年代に広告を出せばよいという話ではなく、その年代がどんな目的でSNSを使うのかまで想像して設計することで、同じ予算でも結果が変わりやすくなります。
ここでは、企業の集客、採用、広報、オウンドメディア運用にも流用しやすい実践的な見方を整理します。
若年層向けは発見と共感を先に置く
10代から20代向けでは、最初から詳しい説明を読ませるより、まず目に留まること、体験のイメージが湧くこと、友人に共有したくなることが入口になりやすい傾向があります。
そのため、短尺動画、ビジュアルの強い投稿、テンポのよい比較、コメントしたくなる話題性など、最初の数秒で価値が伝わる設計が効果的です。
一方で、軽さだけに寄せると信頼が残らないため、興味喚起をTikTokやInstagramで行い、詳しい説明や申込み導線をWebやYouTubeへつなぐ二段構えが安定します。
若年層向けの発信は、面白さだけでなく、行動までつなぐ導線を最初から組んでおくことが成功の分かれ目です。
30代から50代向けは実利と比較のしやすさが効く
30代から50代は利用率が高いだけでなく、生活や仕事の意思決定にSNSを使いやすい年代なので、見た目の良さより実際に役立つかどうかが反応に直結しやすくなります。
価格、手間、失敗しにくさ、他社との違い、使う前と後の変化など、比較判断に必要な材料が整理されている発信は、保存や再訪問につながりやすいのが特徴です。
| 年代 | 刺さりやすい訴求 | 避けたい訴求 |
|---|---|---|
| 30代 | 時短、比較、レビュー | 中身の薄い雰囲気訴求 |
| 40代 | 信頼性、具体例、実用性 | 流行語だけの軽い表現 |
| 50代 | 安心感、わかりやすさ、根拠 | 操作を想像しにくい導線 |
この年代では、売り込み感を強くし過ぎるより、判断材料を丁寧に提供するほうが結果的に反応が良くなる場面が多くなります。
60代以上向けは使いやすさの設計差が大きい
60代以上では利用率の有無以上に、投稿の読みやすさ、リンク先のわかりやすさ、問い合わせ方法の簡単さが成果を左右します。
興味はあっても、文字が小さい、説明が飛びすぎる、申込み手順が多いというだけで離脱しやすいため、媒体選定と同じくらい体験設計が重要です。
- 文字を詰め込み過ぎない
- 結論を先に書く
- リンク先の遷移を少なくする
- 電話や店舗導線も残す
高齢層向け発信で成果が出ないときは、利用率の低さより、使いにくさが壁になっていないかを見直すほうが改善につながりやすいです。
年代別のSNS利用率を読み解く視点
SNS利用率を年代別に見ると、日本では若年層が突出して高いのは確かですが、実際には30代から50代も高水準で、60代も十分に大きな利用層を形成しています。
2026年時点の最新公表データを使うときは、2025年公表の令和6年調査を中心に読み、全体利用率と媒体別利用率を混同しないことが重要です。
また、LINEやYouTubeのような全年代型の媒体と、InstagramやTikTokのような若年層に強い媒体を分けて考えると、年代差の意味がより実務的に理解しやすくなります。
数字だけを見ると単純な序列に見えますが、実際には年代ごとに利用目的が違い、その違いが情報発信や集客、広報の成果を左右します。
年代別のSNS利用率を調べる目的が、単なる知識確認でも、媒体選定でも、マーケティング判断でも、最新の公表時点、母数、媒体特性をセットで見ることが、遠回りに見えて最も正確な読み方です。


